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県連・支部だより

偽満皇宮博物院・省対外文化交流中心など訪問

柳条湖事件の戦争展展示資料調査と友好協力関係の継続を

毎年、名古屋市公会堂で戦争展が開かれていますが、今年は柳条湖事件(満州事変)が起こってから80年になりますので、それを記念する展示物を求めて吉林省の偽満皇宮博物院や吉林省の対外文化中心などを訪ねました。訪問団は鳥居副会長、八木事務局長と長春に知己の多い五十嵐さん3人。

 3月15日夕刻、中部空港を出発したときの気温は8度でしたが、長春は零下7度でうっすらと雪が残っていました。八木さん、五十嵐さんの知人である対外文化交流中心の王玉昆さんの出迎えを受け、通訳や宿舎のことなどお世話になりました。宿舎は新装の長春駅の広場の前にある春誼賓館(100年あまり前の大和ホテル)で、今は吉林省政府系関係者のホテルとかで屋上には中国の国旗が掲げられていました。広いロビーに大理石の丸い柱が4本、天井には大きなシャンデリアが昔のまま輝いていました。

最初の訪問先は観光局です。王時陽副局長と1時間ほど魅力的な観光旅行の企画について希望を述べ懇談しました。冒頭、王副局長は日本の東北地方の大地震被災とそれに伴う原発の破損による放射能被害について心配され、お見舞いと救援のこと、さらに復興の期待など述べられました。訪問先のどこでも同様に地震お見舞いを受けました。
 
対外文化交流中心

林毅副主任と初対面の挨拶を交わす。故大橋事務局長、石川会長が率先して築いてこられた吉林省と愛知県連との友好・協力関係に謝意を表するとともに、この友好関係を引き続き維持することを互いに確認しました。

 省政府の建物は、広い松林の中にあります。昔、関東軍の司令部があったところで日本建築が残され、今も使われています。松林の奥に、関東軍司令官の宿舎であったという頑丈で豪壮な建物があり、今は迎賓館になっています。ロビーの壁には毛沢東はじめ新中国建国の錚々たる党幹部の写真が飾られていました。そこの一室で、林副主任招待の昼食会がありました。地元の銘酒で乾杯し、豪華な中華料理をご馳走していただきました。

偽満皇宮博物院へ
 午後、偽満皇宮博物院を訪ねました。建物は増改築され、会議室は広くとても立派です。そこで趙継敏副院長ほか数名の研究員の方と、戦争展の展示用資料について話し合いました。陳列室をめぐり柳条湖事件80周年記念に相応しい資料を選ぶことは簡単ではありません。結局、事件に関係するデジタル画像を送信してもらうことにしました。その中から県連で選別することにしました。
 また戦争展当日の講演も快く引き受けていただきました。
 
吉林省档案館へ
 翌17日、はじめに吉林省公文書館を表敬訪問しました。ここは档案館の一部で省政府の歴史的公文書が集められています。日本が支配していた時代の目録だけでも100冊ほどありとても筆記できる量ではありません。われわれ3人が手分けして一部目録を写しました。本格的に調べるには、専門家が必要です。

 張敏副局長は、われわれの申し出に快く応じてくださり、今後の調査研究をするうえで、よい関係が築けたと思います。
   鳥居 達生

<2011.4.5>  

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