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【09.12.05】台湾海峡で何が起こっているのか?(3)常任理事・伊藤三朗

台湾のWHOオブザーバー参加               「一国二制度」のメッセージ?

 台湾海峡両岸の今年最大の変化は、1月、台湾がWHO(国連・世界保健機構)にオブザーバー参加したことだろう。当然中国の承認があった。私はこれを中国の台湾同胞への「一国二制度」のメッセージと見るが、如何であろうか?

 国連復帰後も中国は、「二つの中国」の策動に断固反対してきた。李登輝の「二国論」にはミサイル発射実験(2006年)で応えたぐらいである。しかしWHO憲章第1章第1条には「すべての人びとが最高レベルの健康保健を追求することを」「人種や宗教、政治などで区別されない」とある。人道問題なのである。

 今年5月のWHO年次総会に台湾の葉金川衛生署長がオブザーバー参加し、世界的課題のインフルエンザにも対処できるようになった。それを、台湾の人は歓迎するだろう。

 また中国は国連安保理常任理事国の一つだが、米英仏ロと異なり、自国をアジア・アフリカ等発展途上国と位置づけ、総会や「経済社会理事会」中心の国連活動を進めてきた。 

 今回の台湾問題の処理も、「紛争の平和的解決」の一つとして歓迎され、「一国二制度」にも関心が高まるだろう。

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