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− 中国の旅
山東省に講演の旅��
準備に追われる
山東省の旅を決めたのが1月下旬。劉樸さんから講演原稿と映像(パワーポイント)を用意するようにとの連絡が来た。これは相当のプレッシャーだったが、先年「中国百科検定」の書道分野の執筆をしたり、受験対策の講師をしてきたことも役に立った。
私が教える書道教室でも中国での揮毫会に備え、作品の創作を中心にした練習に切り替えエンジンを始動した。
妻の茶道体験講座のため道具屋さんに茶碗、茶筅などを頼み、茶菓子や抹茶、おみやげの算段…と大忙しだった。
泰山に登る
青島では劉樸さんの姪の程文珍、王興会夫妻の出迎えを受け、特に文珍さんは同行して妻を支援してもらった。
3月18日(月)、5時起床。高速鉄道で青島7時39分発、泰安へは3時間余。
泰安で潘殿敏泰安市青年書協主席らが出迎え、昼食の後、バスとロープウエイで泰山に登った。
泰山は27億年前の花崗岩性片麻岩を含む太古の岩山である。 日中友好で「一衣帯水(帯ほどの海で隔てられただけ)」という語があるが、先日、島根県でも25億年前の同一の岩石が発見され、かつては地続きだったことが証明されようとしている。
憧れの聖なる泰山に登れた感激と同時に、我々人間のいかに微小であるを実感させられた。
※写真は山頂に近い「唐摩崖」で。右から2人目潘殿敏、5人目劉樸、6人目劉同光、左端程文珍(敬称略)
文人の国・中国
天津から駆けつけた劉樸さんの山東師範大学の同級生、劉同光さんは、宿のメモ用紙(写真左)に即興で五絶の詩を作り、贈ってくれた。「泰岱に佳客を迎ふ、春風処々に歌ひ、一路桃花は艶かに、歓声の山鳥多し」と。
下山後の揮毫会
下山して潘さんの私邸でもある書法協会(東二院)に着いたが、早朝からのハードスケジュールで体はへとへとだった。
しかし会食は魔法だ。このビルの2階は炊事場、3階で食事。とにかく乾杯が好きで、小さなグラスで何回も、白酒や青島ビールをカチンカチンと鳴らす中で、一同の心が打ち解けて力が湧いてきた。
いよいよ1階におりて席上揮毫だ。日本では作品は自室にこもって仕上げるため、ほとんどの書家は不慣れである。潘さん始め差し上げる(もらっていただく)言葉を選びながら書き進めた。
全員が互いに書画を始めた。
竹林の七賢?
水墨画などで、筆が走り、墨や水の飛散する様に圧倒された妻は、「まるで�狠殞咾亮係��瓩寮こΔ鮓�たよう」とあとで感想を述べていた。
なるほど、ここには金銭や名誉が介在せず、童心に帰ったようにみんなが筆墨に興じ、浮き世離れの別天地だった。
時間を忘れ、宿の東岳山庄に着いたのは日付の変わる頃だった。
木俣 博




