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旅人のこころを撃つ変貌する風景

 はじめて韓国を旅したのが1990年のことですから、その国の風景を観る目はいたって未熟な私です。とはいえ、その国・社会の目覚ましい変貌を映す風景は、強く旅人のこころを一様に撃つのです。私が感じた「変貌する風景」の一つを紹介します。

 韓国ツアー初めの頃、広大なスペースをとった国家管理の歴史観光スポットで、ツアー客は、1960年代朴政権による、民族英雄の顕彰事業の偉大さとセットにされて、その英雄の事績を知るのでした。しかし、それが変わってきています。

 民主化の民衆運動を反映して、国の「開発・発展」の政策・理念が、産業分野にとどまらず、文化、教育そして観光分野に及んでいます。とくに、日本人ツアー客の目を開かせるのが、大国主義と帝国主義に抗した、名もない人々の掘り起こしと顕彰、記念館建設事業です。日本でいうなら、さしずめ,民衆運動を軸にした、「村おこし、町おこし、島おこし」です。「この村を訪ねる世界の人々に、村の誰もが、村の誇りを語れるようにしたい」。ある記念館にかかわるボランティア村民の印象的な言葉です。

 日中愛知県連の韓国旅行は、訪問先から察すれば、自らの日本近代史観、韓国観の問い直しを迫るかも知れません。大きな収穫を期待しています。

         日朝協会愛知県連事務局長 小出 裕
<2011.4.25>

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